メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』亜紀書房, 2018年
メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』亜紀書房, 2018年
英語圏で2015年の発売後ベストセラーとなった古代ローマの通史。
SPQRとはSenatus Populusque Romanusの略で、「ローマの元老院と市民」を意味し、共和政ローマの主権者を指す。帝政に移行して以降もローマ政府のシンボルとして用いられ続けた。現在のイタリアでもマンホールなどの刻印に使われている。
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』はハードルが高いが、塩野七生の『ローマ人の物語』よりは学術的なものを読みたいという方におすすめ。最新の歴史学の動向を反映し、為政者だけではなく、民衆からの視点も重視されている。
英語要約版のオーディオブック。時間の無い方におすすめ。
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