ひと言ヒストリー

歴史関連のおすすめ書籍や映画を一言で紹介します。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

飯塚信雄『フリードリヒ大王 啓蒙君主のペンと剣』中公新書, 1993年

飯塚信雄『フリードリヒ大王 啓蒙君主のペンと剣』中公新書, 1993年 18世紀にプロイセンを大国の地位へと高めた政戦両略の天才フリードリヒ2世について学ぶことが出来る貴重な新書。新書レベルでの良質な伝記が今後も増えて欲しいものである。 フリードリヒ…

ローベルト・ゲルヴァルト 『敗北者たち 第一次世界大戦はなぜ終わり損ねたのか, 1917-1923』みすず書房, 2019年

ローベルト・ゲルヴァルト 『敗北者たち 第一次世界大戦はなぜ終わり損ねたのか, 1917-1923』みすず書房, 2019年 第一次世界大戦は1918年に終わったわけではなく、その後もドイツ革命、ロシア内戦、トルコ内戦、ナチ党のビアホール一揆など、暴力の応酬が続…

ダロン・アセモグル, ジェイムズ・A・ロビンソン 『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』早川書房, 2013年

ダロン・アセモグル, ジェイムズ・A・ロビンソン 『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』早川書房, 2013年 国家が衰退する理由として、地理的要因や為政者の無能といった従来型の説明を否定し、マクロな政治経済的分析を展開する。 著者の中心的…

小梅けいと(漫画)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作) 『戦争は女の顔をしていない』角川書店, 2020年

小梅けいと(漫画)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作) 『戦争は女の顔をしていない』角川書店, 2020年 ノーベル文学賞を受賞した第二次世界大戦史の漫画版。生存者の膨大なインタビューに基づき、これまで語られてこなかった独ソ戦におけるソ連女…

メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』亜紀書房, 2018年

メアリー・ビアード『SPQR ローマ帝国史』亜紀書房, 2018年 英語圏で2015年の発売後ベストセラーとなった古代ローマの通史。 SPQRとはSenatus Populusque Romanusの略で、「ローマの元老院と市民」を意味し、共和政ローマの主権者を指す。帝政に移行して以降…

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』河出書房新社, 2016年

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』河出書房新社, 2016年 昨今のパンデミックをめぐる世界情勢に関して、積極的な言論活動(参考:日経新聞)を展開しているイスラエル人歴史家による出生作。進化生物学と歴史学を接合させるアプローチをとり、数万…

「バンド・オブ・ブラザース」 米2001年

「バンド・オブ・ブラザース」(原題:Band of Brothers)米2001年 「プライベート・ライアン」の成功を受けて、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスがプロデュースしたHBOドラマ・シリーズ。米軍第101空挺師団のひとつの中隊に焦点を当て、ノルマン…